2016年11月15日

アメリカの大統領に、もっともふさわしくないトランプ氏が就任。

アメリカの大統領に、最もふさわしくないとすべての全世界の人々が考えていたトランプ氏が、
10日の現地の午前中の時点で、538人のうち過半数の290人以上の大統領選挙人を得て
当選をはたした。 クリントン女史は232人と及ばずアメリカの大統領に、もっとも
ふさわしくないトランプ氏が就任。
まれに見る接戦で、投票総数では クリントン女史が上回るかもしれなしが、アメリカの大統領
選挙はどこまでも選挙人を選ぶ選挙。 トランプ氏の優位は変わらない。
そして、トランプ氏を支持した人々の多くが、「まさか トランプ氏が当選するとは、考えても
いなかった」 と述懐しているように、今度の選挙結果は、世界を“あっ”と言わせたものであった
ことは事実。
どの予測を見てもクリントン女史が圧倒的に有利な情報ばかり。 とくにカリフォルニア大の世論
調査では、クリントン女史を支持する声が95%も占めていた。 この結果を見た時、正直なところ、
私もクリントン女史の当選を信じて疑わなかった。

とのろが、「クリントン女史が有利!」 という世論調査の情報が、今回のトランプ氏の当選に
結び付いているから皮肉。
①まず、クリントン女史を支持していた多くの若者が、絶対有利の情報に安心して、投票に
行かなかったこと。
②つは、逆にトランプ氏を支持している層が、何が何でも当選させようと、選挙当日に動員を
かけたこと。
この差は、大きな選挙区ほど極端であった。
このために、「クリントン女史が圧倒的に有利と言われていた選挙区ほど、多くの逆転現象が
見られた」。
つまり、世論情報を当てにした若者が多かった選挙区ほど、見事に逆転されている。
民主党は、世論情報に溺れることなく、懸命な引締めを果たす立場にあった。 若者に甘い
期待を抱く怖れをたしなめるべきだった。
それをやらなかったために、トランプ氏の逆転を許してしまったという、あまりにも情けない
結果になった。

こうした選挙下手な民主党とともに、共和党もひどかった。
第一に、トランプしという“暴言遺子”を選んだこと。
それよりもひどかったのは、「アメリカは白人社会だ、と多くの共和党員が アメリカの現状認識を
間違えたこと」。
たしかに、今から50年前のアメリカでは、ヨーロッパからの流れ者天国であった。 全人口に
占める白人の比率は84%も占めていた。
それが、50年たった今日ではたった62%にまで低下している。 そして35年後には50%を割込む
との予想が‥‥。 共和党の白人がどんなにリキんでも、アメリカはヒスパニック系 (中南米) や
アジア系の人口が増えて行く。
どんなにトランプ氏が白人優勢の社会にしたいと考えても、メキシコからの難民排除のために
高い壁を建設しょうとも、ヨーロッパを見れば一目のように、白人の人口は減り続けている。
これは、何も白人に限った現象ではない。 人口の多かった日本でも、人口が減り続け、50年後
近くには半減すると言われている。
あの12億人の人口を誇った中国が、今年に入って高橋洋一氏から、「中国のGNPの大嘘」が
刊行されたことは先に紹介した。 おそらく、中国も 「1人子政策」 のミスで、日本と同様に
経済が半減するかもしれない。
これは未来予想なので、あまり当てにしてもらっては困るという性格のもの。
しかし、日本やヨーロッパ、中国が沈んでも、中南米やアジアの若い人口に支えられている
アメリカ経済は、ほとんど腰折れがないという説が有力な説として通用している。
それに、逆行するのが白人社会説。

私のような素人が 口を挟む話ではないが、最近やたらに気になるのが、トランプ氏の
「白人中心主義社会」 である。


posted by uno2016 at 00:22| Comment(0) | | 更新情報をチェックする

2016年11月06日

不定期刊への移行 (時折書かせていただきます‥‥)   鵜野日出男

ご案内の通り、私は記者として長年にわたって記事を書いてきました。
そして、第一線を離れた後も、「高気密・高断熱住宅」 の記事に関しては、皆さま方の
強いご支援が得られたこともあって長期間、ホームページに記事を書かせて頂きました。
つまり、私は3つのテーマーを中心に記事を書いてきました。
1つは、5、10、15、20、25、30日を中心にした月に6日間の 定期的なブログ・「今週の
本音」 欄です。 2つは 毎週金曜日に発行する 「独善的な週刊書評」 欄。 このほか
に3つ目として思いついた日に書く 「ネットフォーラム」 欄がありましたが、今年に
なって 悪質な書込みがあったので、思いきって廃刊にしました。 このため、当欄を
ご活用頂いた多くの皆様方にご迷惑をおかけいたしましたことに対しては、衷心より
お詫びを申上げます。
私といたしましては、悪質な書込みは絶対に許せないモノでした。

その間、常に高気密・高断熱住宅に関しては、誰にも負けないという自負がありました。
つまり、日本の住宅を救うのは 「高気密・高断熱住宅」 しかないという信念。 この
信念は今でもいささかたりとも変っていません。 換気を入れるとガタガタな鉄骨造よりは
100ミリ厚の不燃の外部石綿ボード入りのRC造の仕上の方や木質構造物が遥かに魅力的。
しかも日本の夏と冬は、除加湿が欠かせません。
しかし、今年の6月に満82歳の誕生日を迎えたときから、私の考えに 変化が生じました。
それは 「いつまでも、私が第一線で頑張っていてはいけない。 これでは、半永久的に
若い人が育ってこない!」 という焦燥感です。
誰も、私に直言する人がいない。 自分自身の判断で 「そろそろ、引退を考えなくては
いけないのではないか?」 ということ‥‥。
つまり 「最近の私の話には、これはという革新的な事例が少ない。これではいけない」
と言う自戒。 この考えの実現に向けて、大きく一歩を 踏込まなくてはならないと
いう決断。

それが、ホームページの刷新。

ともかく、月に6回も掲載していた 「今週の本音」 と、毎週金曜日に 発刊していた
「独善的週評」を、とりあえず不定期刊にするというもの。
これをすでに ご存知の通り、先週末から実施しております。
私が止めない限り、魅力的なホームページが育たないと言う懸念からの出発でもあります‥‥。

その時。 私は今まで読んだこともない、未知の著書に遭遇しました。
森透匡著 「元刑事が教えるウソと心理の 見抜き方」 (明日香出版刊 1500円+税)

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元刑事の森 透匡 (もり・ゆきまさ) が書いた著ということで、私は半分以上は小バカ
にして読み始めました‥‥。 しかし途中から、私は完全にこの著書の虜に変身していた。
というのは、著者も書いていることだが、日本の警察では 特別に 「ウソの見抜き方」
を、教えてはいない。 しからばどうして、刑事に必要不可欠の 「ウソを見抜く力」
という独自のスキルが体得出来るのか?
「ウソの見抜き方は、他人に教えられるものではない。 それぞれが、それぞれの現場
経験を通じて学ぶもの」 と考えられており、体系的に教えることが出来ないスキルと
考えられてきました。
そう言えば、この 「ウソを見抜く力」 は、何も警察官だけが必要とするスキルではない。
経営者がもっとも必要とされるスキルではなかろうか?
ところが、私の場合は誰に教わったのか? いや、教わった記憶は全然ない。
体験的に、自分が正しいと思うことを実行し、その基準に「合わない人との交際を、
意識的に避けてきた」 だけに過ぎない。

この著書は、当初は刑事関係者の必読品になることを望んでいたらしい。 ところが、
途中から中小経営者の 「民間ビジネスの世界で、必読品になった」 ようだ。
刑事ドラマで 中心になっているのは、「取調べ」「事情聴取」「尾行・張込み」
「聞込み」「犯人逮捕」「家宅捜査」 など‥‥。 その中で一番重要な仕事は、
「取調べ」 や 「事情聴取」 という 「人から、情報を引出す作業」だと著者は言う。
関係者が、心の底から本音を話してくれる確立は たったの「60%程度」。 とくに目撃
者などの参考人の場合には、「忙しいから早く終わりたい」 とか 「何度も呼びだされ
るのは、面倒だ」 と考えて、ウソはつかないまでも、十分な説明をせずにその場に合った
適当なことを言う例が、圧倒的に多いとのこと。
つまり刑事には、これ等の関係者が 「真実を述べているかどうか を判断する能力‥‥
ウソを見抜く力」 がどうしても必要不可欠に。

ウソと言うのは、失うモノが大きければ大きいほど強固になり、結果として大変見抜き
にくくなる。 その代表が県会議員や市会議員などの政治家であり、経営者。
政治家は、立候補するに当たり大変な借金をして議員になり、報酬一千万円以上にあり
つける場合もある。 それが辞任してタダの人になったら、家族をはじめ誰も注目して
くれない。
経営者も同様で、談合や偽計競売妨害などは会社のためにやったというケースがほとんどで、
悪いことをしたという意識が皆無。 それが 指名停止処分を受けたとなると、下手をすると
倒産ということになりかねない。
著者は、「男性と女性では、どちらがウソがうまいか」 と、よく質問されることがある。
個人的な印象では、圧倒的に女性がうまい。 男性は 取調べでは視線が合わないように
目をそらしている場合が多いが、女性は刑事の顔を見ながら 「自分のウソがどれだけ
見抜かれているかを確認している人が多い」 という。
この報道が、刑事よりも中小の経営者に愛読されるようになったのは、相手のウソが
見抜けたら正しい情報を得ることが可能になる。
その結果、経営者として最善策にたどり着くことが可能になる。
だから、この本が読まれている。

この本が素晴らしいのは、人間の心理を読む場合は、「目の前にいる人」 だけでは
なく、「目の前にいない犯人の心理も、合わせて読む必要がある」 ことを強調して
いること。 
つまり、「自分が犯人だったら、どうするだろうか?」 を、現場で推察する。
著者は知能犯担当の刑事だった。 ある市役所の幹部が、入札情報を流して100万円の
賄賂を貰った。 そして 押収された領収書から、若い女性への高価な貴金属購入に
充てられていることが判明した。 そうした経緯も細かく書かれている。
さらに、イギリスのデズモンドモリスの言葉として、「人間の動作で、一番信用出来る
のは①自律神経号 ②下足の向き ③上半身の姿勢 ④意味の分らない手振り ⑤意味
の分る手振り ⑥顔の表情 ⑦言語を揚げで、言語ほど信用できないモノはない‥‥と
具体例を挙げてこと細かに説明してくれている。
これは、刑事が現場で使う人間心理の見抜き方の根幹をなすもの。
この解説書が本著ですから、私が途中から虜になった理由が分って貰えると思う。
ともかく参考になるから、一読をお勧めしたい。
posted by uno2016 at 20:23| Comment(0) | 書評(その他) | 更新情報をチェックする
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