2016年11月19日

NHA (心を育てるアプローチ) と言う言葉を聞いたことがありますか?

山本麗子著 「逆転のコミュニケーション法  NHA のこころを育てるアプローチ」(じ
ゃこめてい出版 1300円+税)

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最近、やたらに 「ほめ言葉」 が叫ばれるようになってきた。
経済関係の著書でも、この「ほめ言葉」の重要性を唱える記事が多くなってきている。
「ほめ検定」 という言葉が流行しているほどだと聞く。
昔の日本の諺に、「豚もおだてりゃ木に登る」 という言葉があるくらいで、やたらに
「ほめ文化」 が流行っているらしい。 ところが最近の若者は 「ほめ言葉」 に強く
、「ナイス」 と言われた程度では、ほめられた気がしないらしい。
したがって 「ほめ検定」 という言葉が流行しているように、中高年の管理職には若者
をおだてて、その気にさせるのは大変なことらしい。

ところで、皆さんはNHA (The Nurtured Heart Approuch) という言葉を 聞いたことが
あるだろうか? 意味は「こころを育てるアプローチと言って、若い人の心を掴む 新
しいコミュニケーション術らしい。 正直言って私はこの書を読むまでは、NHAなどとい
う言葉すら 知らなかった。
まして、「逆転のコミュニケーション法」 だと言われても、トンチンカンも良いとこ
ろ。
この学説を唱えたのはアメリカのハワード・グラッサーさんで、すでに世界には有資格
の認定のトレーナー2000人が頑張っていて、あっという間に全世界に拡がった思考法だ
という。
私も最初は、大変に難しい思考法を想定していた。
何しろ、この本を書いた山本麗子さんというのは、心理カウンセラーとして日米で活躍
中の現役。 その心理カウンセラーという肩書に、ビビったという面があったとしても
許されるだろう。
それに、この著書も見出が大変に難解。 よほど難しいことがかいてあるような気がし
て、読みはじめるまで時間がかかった。
なんと言うことはない。 難しそうな表現を一切やめて、この著書の題名を 「簡単な N
HA 法を体得するだけで、貴方もカウンセラーになれる!」 とすべきだった。 「逆転
の コミュニケーション」 などと言われても、その意味を正しくが理解できる人が、ど
れほど居ようか。

筆者は 「心理カウンセラー」 として、全国の母親や里親から、毎日山のような相談を
受けている。 「子供が、発育障害と診断された。 どう対処したらよいのか?」 とか
、「子供の盗みが見つかって警察に呼ばれた。 どうしたら良いのでしょうか‥‥」 と
か、「30歳台の子供が鬱で、精神科の入退院をくりかえしている。 毎日のように死に
たいとい言う。 家族として何とかできることはありますか?」 とか、「うちの里子は
、PTSD (心的外傷後ストレス障害) の診断を受けているが、虐待されているようだ。
どう対処したら良いか?」 などなど、相談ごとは尽きない。
外部のカウンセーリングのほかに、我が子も夫も自分の思うようにならなくて、家庭が
破壊寸前になってきた。 しかしADHD (注意欠除・多動性障害) の本を読み、「子供や
夫の不満が、より自分の存在を知って欲しい」 ことに原因があることを知り、思考錯
誤してなんとかして NHA の本にたどりつくことが出来た。
そして、夫もこの本を読み、子供の意図も分ったので、なんとか我が家の中に平和を取
り戻すことが出来た。
いらい筆者は、 NHA 熱烈なファンになり、この NHA の伝道者として、六面八ピの活躍
を 続けている。 そして、本職の心理カウンセラーの方もうまくいっていると言うから
、文字通り鬼に金棒‥‥ということらしい。


この NHA の説明は難しい。  私などは「厳罰主義の教育論」の中で育ってきているの
で、「少しでも子供のよいところを誉めましょう」 と言われても、ぴんとこない。
40歳台の英語の女史教授が、NHA を使って成功した例が示してあった。
とある女子学生は、ふざけたり、おしゃべりで授業の進行を邪魔するので悩みのタネ。
「ここは、特別にカネと時間を使ってわさわざ学ぼうとするところよ」 「やる気がな
いなら、お父さんやお母さんを呼んでやめてもらいます」 「休みの時間は、いくらお
しゃべりしてもいい。 しかし覚える時間は覚えましょうね」 とすごいエネルキーで注
意しても、黙るのは一瞬。
その時、NHA に出会い、今までの 「出来て当り前」 だったレベルを下げて、その子の
可能性や、出来ていることの素晴らしさほめるシャワーを浴びせはじめた。
いままでは、「おしゃべりとおふざけ」 を止め指すことに 大きなエネルギーを使って
いたのだが、そのふざけ行為がなくなったきたのだ。 その瞬間を見逃さず、「言葉に
して伝え、祝いました」 という。
面白いように、その子が変わり始めた。 最初は、けげんそうで、恥かしがっていたが
、3ヶ月で完全に変わってくれた。   このような体験談を聞くと、私のように 「厳罰
主義」 の中で育ってきた人生訓そのものを、変えねばならないことに気付かされる。


posted by uno2016 at 23:32| Comment(0) | 書評(その他) | 更新情報をチェックする
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