2016年01月25日

床冷暖房に対する根本的な疑問と、イノベーションに対する期待 !?



私は、床暖房の良さを絶対に否定しない。
いままでの気密性を無視した、寒くて天井と床との温度差が7℃以上もある住宅においては、つまり 《頭暖足寒》 の住宅においては、床暖房は必要不可欠の存在であった。
「そんな家に住んでいる寒がり屋さん‥‥とくに主婦にとっては、床暖房こそが唯一の救いである」 という現場を何度となく見てきた。
したがって、一条工務店が床暖房に拘る気持ちも良く分かる。 とくに浴室とかトイレにおける床暖房の快適さは、何物にも替えがたいものがある。

疑問になってくるのは、Q値か0.7Wを切り、気密性能が0.7c㎡/㎡を超えた時。
この時は、東京以西だと、昨今のように特別に寒い日を除いて、暖房の必要性が極端に少なくなってくる。
年間、床暖房を必要とする日は、15日にも満たないというのが実態ではなかろうか?
一条工務店のPR書を読んでいると、東京以西でもQ値が0.5Wの住宅が可能になったような錯覚を覚える。 しかし、トリプル・サッシが普及すると、Q値が0.5Wは無理としても、0.7Wは楽勝のように感じる。
その場合、本当に床暖房が必要なのだろうか?
現在のように、全戸を床暖房をする必要性があるのだろか?
この大問題が問われているのだと思う。

私は床暖房の寿命が、何年程度なのかを知らない。
お湯の変わりに、不凍液をグルグル回している。 素人の私には、ランニングコストがどれだけかかり、何年間で取変える必要があるかが分かっていない。
まさか、一度取りつければ、不変の寿命を持っていると考える訳にはゆくまい。
もし、空調換気機器より長く、20~30年持ったとしょう。 そして、取変える時は、1階の床から2階の床、さらには浴室やトイレの床まで取変えるとなると、工事は大事になる。
幸い、最近はプラスチック製の耐久性に優れた配管が出回っているので、直ぐに取変えるということは皆無と思う。 だが、給湯や給水の配管工事に対してそれほど信用していない私のには、不安になってくる。

給水配管は、空調換気機器よりは寿命が長いというのが常識。
したがって、一条工務店としては、空気を回すよりも、温水や不凍液水を回した方が、消費者のためだと考えてくれているのだと思う。
しかし、空調換気の機器やダクトは比較的簡単に取換えられる。 これに対して、給湯配管とかシステムの取変えは、どれぐらいの寿命でどれくらいの頻度を考えねばならないか。
また、その費用と時間がどれぐらいかかるものであるかがさっぱりわからない。 そして、新しいシステムが生まれても、簡単に乗り換えることはできないのではないか‥‥。
その点で 「何年間の保障出来るものであるか」 を公的に発表して頂ければありがたい。
そして、一条工務店の発想は、どうせ暖房用に敷設したパイプを、冬期だけに活用するのではもったいない。 夏期にも活用した方が一挙両得との考えがあって、世界で初めての 《配管による冷暖房システムの開発》 になったと思う。 その発想には共感する。

問題は2つある。
1つは、4年半前に実験棟を見せて頂いた時、夏期に不凍液を23℃に設定して床の温度24.2℃だった。 これはそれなりに快適だった。 しかし、床を冷やすと必然的に高いところと温度差が出来る。 1階の天井は27℃で、2階の吹抜けの天井の温度は28℃であった。
高気密高断熱住宅では、1階床と1階天井との温度差はせいぜい1℃、2階吹抜け天井との温度差は2℃と言うのが常識。 それが1階では約3℃、2階では約4℃もあったので、風を撹拌させねばならず、今回の一条工務店の仕様では、「サーキュレーター」 の設置を絶対条件としているらしいのは正解。

もう1つは、80センチ角で、高さか1.5メートルの 「長府製作所」 製のヒートポンプ式デシカが、除加湿機能として付けられていた。
ダイキンのデシカは、価格はともかくとして夏も冬も、自在に45~55%に相対湿度を設定出来るというのが最大の特徴。
しかし、長府製作所のデシカは、冬期の加湿と夏期の除湿は、4年半前の時点では、なかなか思うようにはならなかった。 これは、ダイキンのシステムが空気を前提にした除加湿システムで、外気の中の湿度や室内の湿度を自在にコントロール出来るだけの機能を完備。
これに対して、一条工務店のシステムは、どこまでも不凍液の温度管理を大前提にしている。 空気を動かすダイキンのシステムとは根本的に異なる。 このため、4年半前では、除加湿の面では一条工務店のシステムは、明らかに見劣りがした。

しかし、あれから4年半も経っている。
一条工務店と長府製作所は、特別客に対して改善したシステムを提供するなどして、改良に改良を重ねている。 その1~2例を見る機会があったが、一条側としても大変に苦心しているように見受けられた。
この度の 「100棟のモニター募集」 で、どこまで改善されたかが見どころ。
実際のシステムを見ずして、素人がとやかく言うのは私は大変に不謹慎なことだと思うが、いかがであろうか。




posted by uno2016 at 12:42| Comment(0) | 技術・商品情報 | 更新情報をチェックする
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