2016年08月10日

暑い毎日が続きますね。 温度より湿度が気になる今日このごろ‥‥。



このところ、毎日が35℃を超える日が続いています。
ご存知の通り、私は 事務所とかお客の家は 100%近くにセントラル空調・換気システムを採用してきた。
しかし、我が家は残念ながら公団住宅の3LDK。 北側の6帖弱の部屋が私の事務所兼寝室。 1日中陽が入らず、90%はこの部屋から1歩も外へは出ない生活。 1年中玄関の鋼製ドアには40ミリのウレタンを張っている。 北側のアルミサッシは残念ながらダブルではなく、ましてやトリプルではない。 このため、冬季は開口部一面に40ミリのウレタンを張っての生活。 当然ガラス面には結露が生じる‥‥。
奥さんは南の2LDKを独占。 私は食事以外の時は、この領域を犯したことはない。
南側の1部屋は奥さんの物置きとして使われており、私の一切は北側の6帖間に納まっている。 最近は めったにゴルフもやらないので、クラブはベランダで錆びて放置されたまま。
と言うのは、奥さんはかなりの寒がり屋。 この暑い夜でもクーラーを付けることがなく、扇風機だけでの生活でも苦にはしてはいない様子。
これに対して、私は大変な暑がり屋さん。 6月から温度ではなく、相対湿度が高いと眠れない。 このため、夜でも室温は27~28℃で、相対湿度は40~50%でないと快眠が出来ない困った人種。
この相対湿度を保持してくれるのは、間違いなくダイキンのデシカ。 ところが高くて簡単に手に入らないので、毎日 温湿度計と睨めっこ。

そんな私だから、住宅の第一線で働いていた時から 「温度ではない。 相対湿度こそが 快適度を決める」 と公言してはばからなかった。
そして、賃貸住宅ではセントラル空調・換気システムの採用はムリと諦め、南側の奥さんの部屋と北側の私の部屋には それぞれ空調機が付いている。 南側の奥さんの部屋には当然のこととして、クーラー用の穴が事前にRC造に設けられていたが、北側の私の部屋にはそれらしき穴が最初からなかった。 このため、開口部の寸法を測ってゆき、何とか開口部に収まるクーラーを探すしかなかった。
それに、私は昔からクーラーの風が大嫌い。
毎日、肉を常食している欧米人だと、多少の風が当っても馬の面にOOで済む。 ところが繊細な神経を持っている日本人には、5月と10月を除いて外気がジカに当るなどはもってのほか。 私の場合は、入ってきた風をビニールでサッシ沿いに北側の壁を舐めてから、室内へ拡がるように工夫している。 問題はそのビニールに夏季の間中 結露が生じること。 1日に5~6度は、テッシュで拭かねばならない。これがなかなか面倒な仕事。

すでに1年以上も前に 書いたことだが、ドイツ・ミュンヘンの郊外に、60棟ばかりの戸建住宅が建てられたモデルハウス展示場がある。 その展示場を視察して回って見てビックリした。 ともかくクーラーを置いたモデルが1つもない。 ほとんどのモデルには、サッシの外側にはブラインドが付いているが、クーラーは1つも見かけなかった。
ヨーロッパそのものが、「冬季は雨期で、夏季は乾季」。 ドイツ以北では クーラーがなくても外ブラインドを閉めるだけで快適な生活が可能なことを物語っている。 温暖化でどうなるかは断言できないが‥‥。
つまり、ヨーロッパには、日本のような 「冬季の異常乾季と、夏季の異常なまでの高温多湿が皆無」 である。 このことを等閑視して、ヨーロッパのデザインやシステムを そのまま日本へ持込もうとすると、とんだクレームを持込むことになる。
私のように夏の冷房期間中、日に5~6回も結露水に悩まされるなどということは、北欧では絶対に考えられない。 たしかに、北欧で使っている 「スパイラルダクト」 は、素晴らしい。
だが、温度差が高い住宅や気密性の低い住宅に採用したなら、後々クレームで泣かされることになりかねない。

IMG_8952.jpg

日本では、10数年前よりアメリカで開発されたフレキシブルダクトが一大ブーム。
それまでは、亜鉛メッキ鉄板などを4角に加工して、断熱材など纏った角材が ビル用や住宅用のダクトとして使われていた。 それがフレキシブルダクトの登場で一新されてしまった。 とくに 住宅用でセントラル空調・換気システムが普及してからは、このフレキシブル・ダクトシステムが不可欠と考えられるようになってきた。
今までのように、換気と空調が別々のシステムであれば、スパイラルダクトとかプラスチック系統のダクトでも十分に効果的であった。 しかし、空調・換気のほかに除加湿という新規の 機能が加わったことにより、断熱とか結露防止という機能が問われてきている。

とくに強調しなければならないことは、ヨーロッパのシステムには冬季の加湿機能が、まったく考慮されていないものが多いということ。 ムリもない。 ヨーロッパは冬季が雨期で、やたらに湿度が高い。 この高い湿度を如何にして外壁の内部へ入れないかが、ホームビルダーの力量と評価されている世界。
過乾燥の日本の冬季でも、そんなに多くの加湿能力は必要ではない。 しかし、最低でも 40%の加湿力は欲しい。
ただし、最新の北欧系のシステムの中には、室内は スパイラルダクトを使用しているが、外部と連結する部分には断熱材を巻いたフレキシブルダクトを、混ぜて採用している例が 目立つようになってきている。 これは、歓迎すべき 「ごちゃ混ぜ論」。

しかし、未だに換気と冷暖房はどこまでも別系統だと考えているところもある。
その代表例として、一条工務店を挙げることが出来る。
同社は、暖房はどこまでも床暖房。 i-smart においても、床暖房を崩す考えはないようだ。
最新の 「i シリーズⅡ」 型では、Q値は0.51W/㎡ k を明示している。「Q値が 0.7W/㎡ k を超えた高性能住宅では、床暖房など必要ない。 ムダな2重投資にすぎない」 と素人の私は考えるのだが、一条工務店は暖房は床暖房に限り、夏季は適当にクーラー設置する手だけで十分だと考えているように見える。
しかも、換気はダイキンの全熱交を使用している。 このため、浴室やトイレの排気は 私の知っている範囲では、特別に部分排気を採用して、タレ流し。 欧米では、「排気は台所、浴室、トイレ、ペット室など空気が汚れた場所から24時間連続運転ですることが必至。 このために換気は顕熱交を用いなければならず、全熱交を用いるのは絶対にダメ」 と強調している。
もっとも、建築基準法では10数年前に機械による換気装置を設置すること」 を義務付けているが、欧米のように 「顕熱交でなくてはならない」 とか 「ダーディソーンからの24時間排気」 を謳っていないために、一条工務店のシステムは、法律上違法ではない。

それどころか、最近では 「熱と水分は 移動できるが、CO2、CO、臭いなどは移らない」 というダクトが開発され、多用されるようになってきている。
こうした新商品がどこまで信用して良いのか、あるいは欧米の顕熱交独善論が間違っており、日本のビル用全熱交を、住宅用として住宅に採用することが正しいのか‥‥こうした諸点について政府の正しい判断を示して頂かないと、一歩も前へ進めないというのが現実。
そして、冷暖房の空調とは完全に切り離して一条工務店の換気システムが独立している。
このため、各室への給排気量はセントラルシステムで、キチンと計画されている。 したがって
換気ダクトの径は太くて60ミリ程度。 これが、セントラル空調・換気+除加湿システムだと断熱材を纏ったダクトの径は150ミリとなってしまう。
細い径だと、時折消費者から、「換気の音が五月蠅くて 我慢が出来ない」 というクレームの声を耳にする。 細い換気ダクトが、そのようなクレームを発生しないように、細心の注意をメーカーに促して行きたいものだと思う。


posted by uno2016 at 18:57
"暑い毎日が続きますね。 温度より湿度が気になる今日このごろ‥‥。"へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。